驚きレベル!犬同士のコミュニケーション4選
匂いひとつで性格、性別、年齢などがわかるマーキングでなくとも、犬同士のコミュニケーションには目を見張るものがあります。わが家に数多くある犬同士コミュニケーションのエピソードのうち、今回は4つをご紹介します。お楽しみください!
エピソード1. 交代で遊んであげよう!
小金井公園ドッグランで、甲斐犬もどきのあられが雑種大型犬のコンタくんとワンプロして遊んでいました。
そこに居合わせた小型犬の子がそれに混ざりたい様子で2頭の回りをウロウロしていましたが、大きさもかなり違うでの2頭は気づかずに遊んでいました。すると、その子は2頭に向かって吠え始めたのです。
その子がどんどん興奮して吠え続けると、2頭はふと取っ組み合いをやめて、鼻同士を向かい合わせる形で1メートルくらい間をあけて向かい合って伏せました。その間のその子は吠えています。
しばらくすると、あられが立ち上がりその子を相手にドッグランを駆けっこで一周まわってくると、また、元の場所で伏せました。次にコンタくんが立ち上がってその子と一緒に一周回ってきました。そのあとは、またあられが一周、、、と交代で小型犬の相手をしてあげたのです。
2頭は最初に伏せた時に打ち合わせ(意思の疎通)をしたのでしょうか。何回か交代で駆けっこに付き合うと、小型犬の子もやっと落ち着いて吠え止んだのでした。
エピソード2. うちの若いもんがスンマセン・・・
ジャックラッセルテリアのしんのすけは怖いもの知らず。あるドッグランでシベリアンハスキーの前に立ち上がって、顔面にパンチを食らわせました。ハスキーからはスルーされたので飼い主は様子を見ていたのですが、しんのすけはもう一度立ち上がって2度目の顔面パンチ! (うわっ)
さすがに、しんのすけはハスキーに転がされ、もう一頭いたハスキーがすかさず寄ってきました。そして、しんのすけは2頭の間をサッカーボールのように前脚で転がされ続けました。
初心者飼い主が、うぁぁ・・となっていると、そこにあられが走っていきました。
しんのすけとハスキーの間に入り、それでも立ち上がって向かっていくしんのすけの首の後ろを押さえながら、あられはハスキー2頭に向かって、2回頭を下げたのです。「うちの若いもんが、エラいスンマセン」
ハスキーの動きは止まり、あられはしんのすけを連れて飼い主の方に戻ってきました。
エピソード3. 体育館の裏に呼び出され・・・あんた生意気なのよ。
俊足のあられはドッグランでほかの犬と競走するのが大好きでした。しかも、ただ走るだけではなく、木の枝やボールを使ってそれをネタに競走したりしていました。
柴犬の多いみずほエコパークのドッグランで、木の枝を使って柴犬たちと競走。あられは木の枝をわざと地面に置き、柴犬のうちの一頭が取りに来ると、ギッリギリのタイミングで木の枝を奪い取って競走に持ち込むという遊びをしていました。
圧倒的に速かったあられは、何度もその遊びを繰り返し。飼い主は、何度もすんでのところで木の枝を持っていかれる柴犬側に感情移入し、「ちょっと足が速いからって、ああいうヤツは腹立つわなぁ・・・」と思いながら眺めていました。
それからしばらくしてドッグラン内が静まり、あられを探すと、隅っこの壁際に座っていました。なんと、その周りを5‐6頭の柴犬に囲まれて。
ただならぬ雰囲気に少しずつ近づいてみると、柴犬たちは一頭ずつ「ワン」「ワン」「ワン」とあられに向かって吠えていました。一斉にではなく、あくまでも間をあけて順番に。
上級生から体育館の裏に呼び出された中学生みたいだ。「あんた生意気なのよ」「どういうつもりよ」「マジむかつく・・・」とか言われているんだろうか。
あられは、お座り姿勢で首を上下に動かしながら、うなだれていました。
飼い主は下手に刺激して柴犬の皆さんに飛びかかられると困るな…と思っていると、柴犬の飼い主さんの一人から「〇〇ちゃん、帰るわよ~」と遠くから声がかかりました。それをきっかけに、あられに向かって取り囲んでいた柴犬さんたちは三々五々、そこを離れていき、あられは無事に解放されました。
調子に乗る生意気なガキに案の定腹が立った柴犬たちですが、一斉に飛びかからず一頭ずつ何かを言っていたこと、あられも神妙に反省モードだったことなど、本能ではなく理性ありきなコミュニケーションが展開されていたことに驚きでした。
それ以来、あられは他の犬と競走することからは卒業しました。
エピソード4. 落ち着けよ。おい、誰か手伝ってくれ!
所沢航空公園ドッグランにて。大型犬のバーニーズマウンテンドッグがパニック的に吠え続けていました。飼い主さんにもどうにもできない様子です。
そこに、雑種の大型犬(Aくん)が寄ってきて、バーニーズの横から身体を当ててきました。それでもパニック吠えが収まらないので、Aくんはバーニーズの後ろから乗る形でマウントを始めます。
私は、ああ、そうやって落ち着かせるんだな…と思っていたら、Aくんの飼い主が「こら、やめなさい!」とAくんを引き離しました。これは飼い主の礼儀として仕方ないことです。
引き離されたAくんは、一旦ドッグランの端っこに移動し、別の雑種大型犬(Bくん)に近寄っていきました。そして、Aくん、Bくんが一緒に、吠え続けるバーニーズの方に戻ってきました。
そして、バーニーズの周囲を2頭でうろうろしていたかと思うと、Bくんがバーニーズに身体を寄せていき、少しぶつけてみましたが、吠えは止まりません。そこで、バーニーズの右と左をAくんとBくんではさみ、両側からソフトに身体をぶつけ始めました。
すると、やっとバーニーズは吠えるのをやめました。落ち着いたのをみると、2頭はさりげなくそこを離れ、それ以降、バーニーズが吠えることはありませんでした。2頭の行方を観察していると、2頭は特に家族でも知り合いでもなかったようです。
この連携プレイは感動的でした。Aくんの問題解決行動と、自分一人では達成しないことが分かってからのBくんへの声がけ、それに応えるBくん。もう、下手な人間よりもはるかに優しく、素晴らしいコミュニケーション能力です。
犬は大切にすべきパートナー
いかがでしょうか。こういったシーンをいくつも見せられると、本当に犬は大切にすべきパートナーだと実感します。こんなに思いやりがあり、意思の疎通ができ、許したり、助けたりできる犬たち。
そう思うにつけ、言葉を話せない犬を理解しようとしない薄っぺらく一方的な人間たちが、犬を虐待したり、捨てたり、保健所に持ち込んだりといった非人間的な行為に及ぶことが許せなくなりました。
だから、そんな人間の身勝手による被害に遭った犬たちを支援しなければならない。それが、あらしん堂が「愛のかけらプロジェクト」を実施する動機になりました。
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