犬が食べてはいけないもの、あちらこちらに
前回の記事で、犬が絶対に食べてはいけない食品について解説しました。有名な5種類―「チョコレート」「ネギ類」「アボカド」「ブドウ」「アルコール」はNGとして覚えるとしても、犬が食べてもよい食べ物の判断は非常に難しいものがあります。
カシューナッツはOK、マカダミアナッツはNG
例えば、ブドウは絶対にNGですが、ブルーベリーはポリフェノールやアントシアニンなどの成分がむしろ犬にお勧めです。犬がブドウを食べると腎機能障害を発症し半数の犬が急性腎不全で死亡したとの症例が報告されていますが、実は、ブドウの何が原因になるのかは解明されていません。
また、カシューナッツはOKですが、マカダミアナッツはNGです。犬がマカダミアナッツを食べると、力が入らなくなり立てなくなったり関節痛になったりします。これもまた原因が解明されていません。
機械的にブドウのような果物はダメ、ナッツ全般はダメということではないので、判断も記憶も難しくはあります。安全策をとるなら、人間用の食べ物は与えないと決める方が良いと思います。
どうしても与えるのであれば、専門家がOKと説明しているものだけを与えるようにしましょう。試す前に、必ず、インターネットで一つ一つ「●●(食べ物名) 犬 食べる」と検索してください。
危険は至る所に落ちている
コンビニエンスストアが便利を提供しているせいか、街の至るところに人間の食べ物が落ちています。捨てたのではなくても、落としてそのままということも多いのでしょう。
特に子どもが食べることが多いお菓子はよく落ちています。わが家の犬が散歩中にもぐもぐしているので口を開けて吐き出させてみると、チョココーティングのお菓子だったこともありました。
生垣のなかからかき揚げをくわえてきたことも。・・・なぜ、かき揚げが生垣の奥深くに落ちているのか、世の中は謎が多いですね。
クリスマスのあとは、公園の茂みのなかに鶏の骨が多いです。鶏の骨は縦に避ける性質があるため、犬に与えるのは危険だといわれています。
家の外にも結構いろいろな食べ物が落ちています。人間であれば問題のない食べ物でも、犬が食べると非常に危険なものがあるので、まったく油断できません。
次回は、犬の拾い食いの治し方を解説したいと思います。
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