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犬にとっての炭水化物の役割と摂取バランス

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犬の健康を守るためには栄養バランスが重要です。炭水化物についての理解も愛犬の食事を考える上で欠かせません。この記事では、炭水化物の役割、必要性、摂りすぎた場合のリスクについて解説します。

炭水化物の役割

炭水化物は、エネルギー源として犬の体内で重要な役割を果たします。

  • エネルギー供給: 炭水化物はグルコースに分解され、犬の活動や運動、体温維持に利用されます。
  • 消化しやすいエネルギー源: 特に活動量の多い犬や成長期の子犬にとって、炭水化物は消化吸収が早く、効率的にエネルギーを補給できます。

犬に炭水化物は必要か?

犬は肉食寄りの雑食性動物であるため、必須栄養素として炭水化物を必要とするわけではありません。ただ、適量であれば、以下のようなメリットがあります。

  • コストを抑えた栄養補給: 炭水化物を適量加えることで、肉だけの食事に比べてコストを抑えることができます。
  • 繊維質の供給: 玄米やさつまいもなど、炭水化物源によっては食物繊維も含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。

摂りすぎた場合の弊害

炭水化物の摂りすぎは犬の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

  1. 肥満の原因
    炭水化物を過剰摂取すると、エネルギーとして使われずに脂肪として蓄積されます。これは肥満の原因となり、関節への負担や生活習慣病のリスクを高めます
  2. 消化不良
    特定の犬は炭水化物の消化が得意でない場合があり、下痢やガスの原因になることがあります。
  3. 血糖値の急上昇
    特に高GI食品(白米や砂糖など)は血糖値を急激に上昇させるため、糖尿病のリスクを高める可能性があります。

おすすめの炭水化物源

炭水化物を摂るのあれば、以下の食材が犬に適した炭水化物源としておすすめです。

  • さつまいも: ビタミンや繊維が豊富で、低GI食品として血糖値を安定させます。
  • かぼちゃ: 消化がよく、犬にも好まれやすい味。
  • 玄米: 精製されていないため、栄養素と繊維が豊富です。


炭水化物を与える際の注意点

  1. 分量を守る
    手作りごはんの場合は30%~50%くらいまで。総合栄養食では30%程度が多いようです。なお、成長期の子犬は成犬の1.5倍必要といわれます。
    (ちなみに、子犬には、タンパク質や脂肪は成犬の約2倍、ミネラルは約2.5倍が必要とされます)

    また、昔からコメ食の日本人と生きてきた日本犬は、おコメ(炭水化物)との親和性が比較的高いと考えらえますので多めでもよいでしょう。
  2. 加熱して与える
    炭水化物は加熱することで消化吸収が良くなります。生の穀物や芋類は避けましょう。

まとめ

炭水化物はエネルギー源として必要ではあります。ただ、通常は総合栄養食に含まれるため、それで充分であると考えられます。食物繊維もある炭水化物源としてサツマイモやカボチャはお勧めですが、甘味があるため犬も大好きなことが多く、与えすぎには注意が必要です。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死に躾や犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するようになる。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形で起業した。

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