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飼い主が知るべき犬のマウンティングの影響と対策

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犬のマウンティング、いわゆる“マウント”行為は、多くの飼い主が一度は目にする行動です。この行為は犬の自然な行動の一部ですが、時に飼い主を困らせることもあります。ここでは、マウントの形の種類、理由、どんな犬がやるのか、そしてやめさせる方法について詳しく解説します。

マウンティングの形

マウンティングにはいくつかの形があります。

a. 後ろから乗る形
他の犬や人、物に対して後ろからしがみついて乗り、腰を振る形です。最も一般的なマウント行動の一つです。一見、生殖活動に見えるので、避妊手術をしていない女の子の飼い主はドッキリすることがありますが、メス犬がオス犬にマウントすることもあります。

b. 首の上に顔を乗せる形
他の犬の首や肩の上に自分の顔、口のあたりを乗せたりかぶせたりする形です。一見してマウントとは分かりづらく、逆に仲がよい微笑ましい光景にみえます。

しかしながら、上になった方の犬はいつでも相手の首に咬みつくことができるので、完全な支配を示す非常に強いマウントといえます。

この場合、黒い犬の方がマウントしています。

c. おもちゃや物へのマウント
クッションやぬいぐるみなどに対して行う場合があります。この行動は性的興奮やストレスの解消手段の一つとされています。

d. 空中へのマウント
明確な対象物がない場合に行われることがあります。これは特に去勢していない犬に見られることが多いです。

犬がマウントする理由

犬がマウント行為を行う理由はさまざまです。

a. 支配行動
犬の社会性の一環として、優位性を示すため。犬同士の遊びでの取っ組み合い(ワンプロ)中でのチカラ比べや、お互いの上下関係の確認のためにマウンティングが見られることがあります。この場合、後ろ側の犬が「自分の方が力が強いんだぞ!」という主張をしています。

b. ストレスや不安
環境の変化や新しい経験に対するストレスを和らげるために行うことがあります。

c. 性的興奮
特に去勢していないオス犬では、性的欲求が原因の場合があります。

d. 遊びや興奮
他の犬や人と遊んでいる間に興奮して行うことがあります。必ずしも支配や性的な意味を持つわけではありません。飼い主に対して犬がマウンティングするのは、「僕は強いんだぞ!」と主張したり、飼い主のリアクションを面白がって繰り返すことがあります。

e. 病気や健康問題
一部のケースでは、ホルモンバランスの乱れや痛みが原因でこの行動が引き起こされることもあります。

どんな犬がマウントするのか

マウント行動は特定の犬種に限らず、行います。マウントの形からオスしかしないと誤解される方がいますが、他への支配という見地からは性別は関係ありません。

a. 若い犬
特に思春期(生後6~12か月)の犬で頻繁に見られます。この時期はホルモンの変化が大きいためです。

b. 未去勢の犬
未去勢のオス犬では、性的欲求からマウントしたくなることが多いです。

c. 高ストレスの犬
不安や恐怖を感じている犬は、自己安定化の手段として行うことがあります。

d. 遊び好きな犬
特に元気で社交的な犬は、遊びの延長としてマウントを行うことがあります。

犬のマウントをやめさせる方法

犬同士の遊びのシーンでたまにやるには大きな問題はありません。ただし、執拗に、一方的にマウンティングする場合は、先方の犬も嫌な思いをしますし、激しいけんかに発展することもあり、注意が必要です。

また、飼い主へのマウントを放置すると、犬が「飼い主は自分を止められないもの」と勘違いして、他の問題行動が出てきたり、それがエスカレートして抑えられない原因にもなります

マウント行動をやめさせるには、原因を特定し、適切な対応を取ることが重要です。以下の方法を試してみてください。

a. 去勢手術を検討する
性的な理由でマウントを行う場合、去勢手術が効果的です。特に若いうちに行うと良いでしょう。

b. ストレスを軽減する
犬がリラックスできる環境を作り、運動や遊びでエネルギーを発散させることが有効です。

c. 無視する
マウント行動が注意を引くために行われている場合、無視することで行動を抑えることができます。

d. コマンドトレーニング
「おすわり」や「まて」などのコマンドを強化し、マウント行動を阻止します。

まとめ

犬のマウンティング行動は自然なものですが、適切に対処しないと飼い主や周囲にストレスを与える可能性があります。行動の原因を理解し、適切な方法で対応することが重要です。去勢手術やトレーニング、環境の改善などを組み合わせて、愛犬が快適で安心できる生活を送れるようサポートしましょう。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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