愛犬の健康を守るためのダイエット(第2回/全5回)ごはん量の計算方法と実行のコツ

犬が健康的な体重を維持することは、寿命を延ばし、病気のリスクを軽減するために非常に重要です。本記事では、具体的なダイエットの手順をワンステップずつ案内し、適切なごはん量の計算方法とダイエットを実施する際のコツを詳しく解説します。
ダイエットの手順
STEP1.目標体重を決める
「最終的な目標」と「1週間ごとに減量する体重の目標」を決めましょう。
「最終的な目標」は、人間のように身長から計算するような方法は取れません。そこで、前回の記事で紹介したBCSで愛犬が理想的な体型だったときの体重に戻すといった形になるかと思います。分からない場合は、獣医師に相談してください。
最終的な目標体重は犬個体ごとに様々ですが、1週間ごとの減量目標は、現在の体重×1.5%で計算します。
短期間での急激な体重減少は肝臓に負担をかけます。急激に体脂肪が分解されることで大量の脂肪が肝臓に蓄積し、肝臓の正常な機能が妨げられるためです。1週間ごとの減量目標は1.5%以下を守ってください。
STEP2.総合栄養食の量を決める
電卓片手に計算しましょう!5つの計算で、食べるべき総合栄養食の量が分かります。電卓のボタンの押し方も説明しますヨ。
①現在の体重から目標体重を差し引く
15kg-12kg=3kg ・・・最終的に3kg減らします。
②一週間の減量目標を計算する
15kg×1.5%=0.225kg(225g) ・・・1週間に225gずつ体重を減らします。
③1日の適切なごはんの量を計算する
(目標体重12kgの0.75乗)×70=451.3kcal ・・・
※電卓での計算方法
12×12×12=1,728
これに、ルート(√)ボタンを2回押す =6.44741959・・・・・
この答えに、70を掛ける =451.3kcal
0.75乗と70の掛け算は、犬の適正カロリーの計算方法として世界的に確立されている数値です。
④一日に食べる量を計算する(ごはん100gのカロリーはパッケージに表示あり)
451.3kcalー÷ごはん100gのkcalー×100=156g
⑤一回に食べる量を計算する
156g÷2回=78g ・・・1日3回の場合は、÷3ですね!
因みに、この数値例のダイエットは13週間(3-4ヵ月)で達成するプランになります。
3kg÷0.225kg=13
ダイエットの実施
計算したごはん量をベースにダイエットを実施していく際に、併せて実行すること、気を付けることを説明します。
- 適切な食事管理
- 定量の食事
上記で計算した量をきっちり守ります。はかりや計量スプーンを使ってください。 - おやつを減らす
おやつは食べさせない方がいいですが、どうしても食べるならば低カロリーのものに。
- 定量の食事
- 運動を増やす
- 散歩の頻度を増やす
1日2回以上 - 遊びを取り入れる
ボール投げや引っ張りっこ遊びなど、犬が楽しめる運動を。
- 散歩の頻度を増やす
- 体重管理を徹底: 体重を週に1回、測る。
- 家族全員で協力
- 家族全員がルールを守らないとダイエットは失敗します。
- 勝手におやつをあげないよう、全員で共通認識を持つことが大切です。
- 何よりも人間が犬に甘くなって「これぐらいなら…」と過食させることは避けましょう。
今日の犬の満足感よりも、長期的に一生その子が健康でいられることを目標に、おやつをあげたい誘惑に負けないことが重要です。
成功するダイエットのコツ
- 記録をつける:食事量、運動量、体重変化をノートやアプリで管理。
スマートフォンアプリでは「Pet Diary」で検索すると、ペットノート、Dog Cat健康アプリなどのペット用健康管理ツールが出てきます。こういった便利ツールを活用しましょう。 - モチベーションを保つ:小さな成功を喜び、愛犬を褒めてあげましょう!
まとめ
犬のダイエットは、適切な食事管理、運動、そして家族全員の協力が鍵です。また、健康チェックを怠らず、無理のないペースで進めることが成功への近道です。愛犬の健康を守るために、今日から取り組んでみましょう。
愛犬の健康を守るためのダイエットは、飼い主の愛情と努力が必要です。本記事が少しでも役立てば幸いです。次回のブログ栄養編では、なかなか痩せない?「ダイエットの落とし穴」をお伝えします。
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