【保存版】犬が嘔吐したときに考えられる原因と正しい対処法|緊急時の見分け方と予防のコツ

「さっきまで元気だったのに、突然吐いた」そんな場面に遭遇して、血の気が引いた経験のある飼い主さんは少なくないと思います。
床に広がった嘔吐物を前に、「何が原因?」「今すぐ病院に行くべき?」「ごはんはどうしたら?」と頭の中にいくつもの疑問が浮かぶはずです。
しかし、犬は、人間よりもはるかに“吐きやすい”体の構造を持っています。胃から喉への逆流がしやすく、胃の中に少しでも不快なものがあれば、すぐに嘔吐という形で体外に出そうとします。
これは、犬がもともと肉食に近い雑食であり、自然界では毒を口にするリスクを減らすための生理現象です。とはいえ、「よくあることだから」と軽視するのは危険です。嘔吐が示すのは、単なる消化の問題から重篤な病気の初期症状まで、実に幅広いのです。
犬が嘔吐するとき、まず確認すべきこと
まず最初にすべきは、吐いた直後の愛犬の様子を観察することです。
「吐いたけれどケロッとして遊んでいる」「吐いたあと水を飲み、すぐ眠った」など、元気がある場合はそこまで深刻ではない可能性もあります。一方で、「ぐったりして動かない」「呼吸が荒い」「立ち上がれない」といった症状があれば、即座に受診が必要です。
次に、嘔吐物の状態を確認しましょう。
ここに重大なヒントが隠れていることがあります。たとえば、黄色い液体なら胃液や胆汁、泡状のものなら胃酸過多のサインかもしれません。もしも血が混じっていたり、コーヒー色のような色調であれば、内臓の出血や重度の炎症が考えられます。
未消化のドッグフードがそのまま出てきていれば、それは「嘔吐」ではなく、食道からの“吐き戻し”の可能性も。これは食べてすぐのタイミングで見られることが多く、早食いや食べすぎに起因することがほとんどです。
■ 犬が嘔吐する主な原因とは?
嘔吐には様々な原因がありますが、大きく分けて次の3つのカテゴリで考えると整理しやすくなります。
🌀【一時的・生理的な嘔吐】
愛犬が元気で、嘔吐も一時的なものであれば、そこまで神経質になる必要はありません。
- 空腹による胃液の嘔吐(黄色い液体)
→ 朝方に多く、食事間隔が空きすぎると起こる - 早食いや食べすぎによる吐き戻し
→ 未消化のフードが出てくるが、食後すぐに元気が戻る - 水の飲みすぎによる吐き戻し
→ 激しい運動の後などにがぶ飲みした場合に多い
⚠️【要注意:経過観察が必要な嘔吐】
嘔吐は一度きりでも、その他の症状や元気の有無によっては注意が必要です。
- 散歩中の拾い食いによる胃炎
- 新しいフードに変えた直後の消化不良
- 軽いアレルギー反応やストレス
➡️ 嘔吐後に元気・食欲が戻れば様子見でOK。ただし、数日続くようなら受診を。
🚨【緊急性が高い嘔吐】
以下のような症状を伴う場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
- 吐いたあとぐったりしている
- 嘔吐物に血が混じっている(赤や黒っぽい色)
- 1日に2回以上吐く
- 水すら受け付けない、すぐ吐く
- お腹が張っている・苦しそう(胃捻転などの可能性)
- 誤飲・誤食の疑いがある(おもちゃ、石、紐など)
■ 嘔吐物の“見た目”でわかる!飼い主チェックリスト
吐いたあとの処理で気が動転する気持ちはよくわかりますが、嘔吐物の内容は重要なヒントになります。
嘔吐物の状態 | 考えられる原因 | 対応の目安 |
黄色い液体 | 空腹・胆汁逆流 | 食事間隔を短くするなど生活改善を |
泡っぽい液体 | 胃酸過多・空腹 | 軽度なら様子見、頻繁なら受診 |
未消化のフード | 早食い・吐き戻し | ゆっくり食べさせる工夫を |
血が混じっている | 胃潰瘍・中毒・腫瘍 | すぐに動物病院へ |
草や異物 | 拾い食い・誤食 | 元気がない場合は要受診 |
■ 嘔吐後の適切な対応とNG行動
愛犬が嘔吐したら、飼い主ができる初期対応は意外とシンプル。でも、間違ったケアは症状を悪化させることもあります。
✅ 正しい応急処置
愛犬が吐いたとき、真っ先にフードや水を与えるのはNGです。胃が荒れている状態で再び物を入れれば、さらに吐いてしまう危険があります。
- 嘔吐後2〜6時間は絶食・絶水が基本(胃を休めるため)
- 愛犬が落ち着いていれば、少量の水から再開
- 水を飲んでも吐かないなら、消化に良い食事(茹でたささみやおかゆ)を少量から始める
- 嘔吐が再発しないか、半日〜1日は様子見
このとき大切なのは、食べる量より“食べられるかどうか”の確認です。一口食べてまた吐いてしまうようなら、無理は禁物。早めに動物病院へ相談しましょう。
なお、「何度も吐くけれど元気はある」場合でも、脱水のリスクが高まっています。口の中が乾いている、皮膚をつまんで戻りが遅い、目が落ちくぼんでいるなどの様子があれば、それだけで受診の目安になります。
❌ やってはいけないこと
- 嘔吐直後にまたフードを与える
- 市販の薬(人間用)を自己判断で飲ませる
- 再度吐かせようとする(誤飲時などでもNG)
■ こんなときは迷わず病院へ
「まだ元気だから大丈夫」「1回吐いただけ」と油断していると、病気が進行してしまうケースもあります。以下に当てはまる場合は、迷わず動物病院へ。
- 明らかに、元気や食欲がなくなっている
- 吐いたものが黒い、赤い、コーヒー色
- お腹を触ると痛がる・腫れている
- 繰り返し吐く+下痢・発熱がある
- 子犬、老犬、持病の犬
■ 嘔吐を防ぐためにできる、日常の小さな工夫
「犬の嘔吐=病気」と考えるよりも、「生活の見直しで防げることがある」ととらえることが大切です。
- 🕐 食事は1日2〜3回に分けて与える(空腹時間を減らす)
- 🍚 早食い防止用の器を活用
- 🐕 散歩中の拾い食い防止に、しっかりしつけ
- 🩺 年1回の健康診断で内臓チェック
- 🍖 おやつの与えすぎや消化の悪いものに注意
そして何より、「いつもと違う」様子に敏感であることが、愛犬の健康を守る最大の鍵です。定期的な健康診断や血液検査、日々の体重・食欲の変化を記録することも、病気の早期発見につながります。
■ おわりに|嘔吐は「体からのメッセージ」
犬が言葉を話せない分、嘔吐は大切なサインです。「何かを訴えているかもしれない」と受け取ることが、飼い主としての大切な役割です。
たった1回の嘔吐でも、「なんだか気になる」と思ったら、それはすでに行動すべきサイン。迷ったときは「様子を見る」のではなく、獣医師に相談してださい。
冷静な観察と判断が、愛犬の命を救う一歩になるかもしれません。
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