【完全保存版】手作り犬ご飯に必要な栄養素と「樽の理論」|本当に健康なごはんとは?

「安心・安全なごはんを、自分の手で愛犬に作ってあげたい」―そんな想いで始める手作り犬ごはん。
しかし、「愛情」だけでは健康を守ることはできません。
正しい栄養バランスがあってこそ、初めて意味を持ちます。
この記事では、手作りごはんを始める上で知っておきたい栄養の基本とバランス理論、さらに献立作りのコツまで詳しく解説します。
犬に必要な6つの基本栄養素とは?
犬が健康を維持するためには、次の6つの栄養素をバランスよく摂ることが不可欠です。
栄養素 | 主な役割 | 食材例 |
タンパク質 | 筋肉・内臓・皮膚・被毛の材料。免疫力にも関与 | 鶏肉、魚、卵、豆腐 |
脂質 | 脳の機能・皮膚や被毛の健康・エネルギー供給 | 魚油、鶏皮、卵黄 |
炭水化物 | 活動エネルギー。適量を与えることで体調安定に寄与 | ごはん、さつまいも、じゃがいも |
ビタミン | 体の調整・代謝促進・抗酸化作用 | 野菜類(緑黄色野菜など) |
ミネラル | 骨・神経・血液の健康をサポート。代謝にも深く関わる | 小魚、卵殻、海藻 |
水分 | 血液・リンパ・消化液の材料。体温調節と老廃物排出に必要 | スープ、茹で野菜、ぬるま湯 |
栄養バランスを崩すと全体が破綻する?「樽の理論」とは
▶ 「樽の理論(リービッヒの最小律)」とは
19世紀のドイツの化学者リービッヒが提唱した理論で、「一つでも栄養素が不足していると、他の栄養素が十分でもその分しか活用されない」という考え方です。
木の樽に例えると、各板が「栄養素」です。
どれか一本でも板が短いと、その短さ分までしか水(=健康)が溜まりません。

👉 つまり、タンパク質が足りなければ、ビタミンが豊富でも活かされないのです。
▶ 手作りごはんは「自己流の偏り」が最も危険
- 野菜中心の“なんとなくヘルシー”では栄養不足に
- 鶏肉オンリーではカルシウムやミネラルが欠乏
- サプリの多用も過剰摂取やバランス破壊の原因に
栄養はチームワーク。ひとつ不足すると全部が弱くなると心得ましょう。
栄養素ごとの食材と注意点
● タンパク質(柱となる栄養)
- 主食材:鶏むね肉、牛赤身、白身魚、卵、豆腐
- 注意点:脂質を取りすぎないよう部位に注意。内臓は少量に。
● 脂質(潤滑油の役割)
- 良質脂質:魚油、亜麻仁油、えごま油(オメガ3)
- 注意点:酸化しやすいので冷暗所保存。酸化油は健康に悪影響。
● 炭水化物(補助的エネルギー源)
- 定番:ご飯、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ
- 注意点:必ず加熱して消化しやすい形に。量は控えめに(20〜30%程度)。
● ビタミン・ミネラル(縁の下の力持ち)
- ビタミン豊富:緑黄色野菜(にんじん、ブロッコリー、小松菜)
- ミネラル源:煮干し、卵殻パウダー、海藻、納豆
- 注意点:野菜は細かく刻むかすりおろして吸収UP。カルシウムの補強は必須!

手作りごはんの基本献立例
以下、素材間の割合や素材の使い方のヒントです。
食材カテゴリ | 目安量 | 備考 |
肉・魚 | 100g前後 | 主タンパク源。複数の種類をローテーション |
野菜 | 40~60g | 色のバランス(赤・緑・黄)を意識 |
炭水化物 | 30~50g | 茹でて柔らかく |
水分 | スープ仕立て | 自然に水分摂取を促す |
量は、適正カロリーに合わせるようにしましょう。犬の体重から計算される標準的な1日の適正カロリーは次の計算式で得られます。
「体重の0.75乗×70」
体重12kgの場合、(12kgの0.75乗)×70=451.3kcal
※電卓での計算方法
12×12×12=1,728
これに、ルート(√)ボタンを2回押す =6.44741959・・・・・
この答えに、70を掛ける =451.3kcal
1日あたりの標準カロリー早見表・・・
体重 2kg →約 140kcal
体重 5kg →約 234kcal
体重10kg →約 394kcal
体重15kg →約 534kcal
体重20kg →約 662kcal
体重30kg →約 899kcal
体重40kg →約1,116kcal
NG食材・危険な調理法に注意!
次の素材は絶対に使ってはいけません。
NG食材 | 理由 |
玉ねぎ・長ねぎ・にんにく | 貧血・中毒の原因に |
チョコレート | テオブロミン中毒 |
生のイカ・タコ | 消化不良を起こしやすい |
ハム・ソーセージ | 添加物・塩分が多すぎる |
まとめ:愛犬のごはんは「栄養設計」から始めよう
手作りごはんは、「何を入れるか」以上に、「何が足りていないか」が重要。樽の理論を思い出し、どれか一つでも欠けないように献立を整えることが、真の健康ごはんの第一歩です。
「愛情」はレシピに出せないけれど、知識と工夫で栄養を届けることはできます。
ただし、恒常的に手作りご飯で育てるのは、時間や知識、労力が必要です。やってみて厳しいようなら、添加物のない、少ない「総合栄養食」に頼ることをお勧めします。
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