【完全ガイド】日本犬のしつけ方|柴犬・秋田犬・甲斐犬に共通する特徴と接し方のコツ
はじめに|「日本犬って難しい?」と感じるあなたへ
柴犬や秋田犬をはじめとする日本犬に対して、「頑固」「言うことを聞かない」「気分屋」といったイメージを抱いていませんか?たしかに、日本犬は洋犬と比べて、しつけが難しいと感じられることがあります。
しかし、それは“わがまま”だからではなく、本来持っている性質の違いによるもの。この違いを知らずに接すれば、犬に伝わらず、かえって関係性が悪化することもあります。
この記事では、日本犬に共通する性格の傾向やしつけの注意点、具体的な接し方までを網羅的に解説します。「うちの子に合ったしつけ方を知りたい」という方にとって役立つ内容です。

日本犬の性格を正しく理解することが第一歩
🐕 日本犬とは?代表的な犬種と共通点
日本犬とは、古来より日本の風土の中で自然交配・繁殖されてきた土着犬のことを指します。代表的な6犬種は以下の通りです。
犬種 | 特徴 | 代表的な色 |
柴犬 | 小型で自立心が強い | 赤・黒・白・胡麻 |
秋田犬 | 大型で忠誠心が強い | 赤・虎・白 |
甲斐犬 | 中型で俊敏、警戒心が強い | 虎毛(黒、茶) |
北海道犬 | 頑丈で狩猟本能が高い | 白・赤・黒など |
四国犬 | 野性味が強く鋭敏 | 胡麻毛・赤 |
紀州犬 | 忠実で静か、闘志が強い | 白・胡麻・赤 |
これら日本犬は、外見はもちろんのこと、性格や行動パターンにも共通する特徴があります。
💡 共通する5つの性格的特徴
- 自立心が強く、べたべたされるのを嫌う
- 家族には深い忠誠心を示すが、他人には無関心か敵対的
- 警戒心が強く、物音や匂いに敏感
- 執着心が強く、ルーティンを崩されるのが苦手
- 一度嫌なことがあると長く引きずる記憶力を持つ
これらの特徴は、野性や狩猟本能が強く残っていることに由来しています。
つまり、日本犬は「人と常に一緒にいたい」という洋犬の性格とは、まったく違う価値観で動いているのです。
しつけで絶対にやってはいけないNG行動
❌ 1. 怒鳴る、叱る、たたく
日本犬に体罰や大声での叱責は逆効果です。
特に秋田犬や甲斐犬はプライドが高く、防衛的に反発する性質があります。怒りや恐怖でコントロールしようとすると、信頼関係が一瞬で壊れる可能性があります。
❌ 2. 無理やり抱きしめる、触る
愛情表現のつもりでも、日本犬にとって急なスキンシップは「襲われる!」と感じることも。
特に子どもが急に近づいたり、頭をわしゃわしゃする行為は、咬傷事故にもつながる危険性があります。
❌ 3. 毎日ルールが変わる
昨日はソファに乗ってよかったのに、今日はダメ――こうした一貫性のない接し方も混乱のもと。
日本犬は“ルールを覚える”のが得意な反面、ルールがコロコロ変わることには極めて弱いという特徴があります。
第3章|信頼を育てるための“しつけ”の基本
✅ 接し方の黄金ルール3つ
- 目線を合わせすぎない(圧迫感を与える)
- 「オスワリ」「マテ」など短く明瞭なコマンドで
- 褒めるより“認める”態度で接する
たとえば、柴犬が自らアイコンタクトしてきたら、そのときに優しく声をかけたり、おやつを与えると「見つめる=いいこと」と学習します。
ここで大げさに撫でたり、興奮させると逆に距離を置かれることもあるため、“静かに喜ぶ”のがコツです。
✅ 成功体験を小さく積み重ねる
日本犬は「やれ」と言われるとやりたくなくなるタイプ。でも、自ら「できた」ことには大きな誇りを感じます。
だからこそ、小さなステップ――たとえば玄関で一歩下がって待てた、クレートに自分で入れた――そんな経験を飼い主が淡々と評価することが、信頼のベースになります。
年齢別しつけのポイント
🐶 子犬期(社会化のゴールデンタイム)
生後8週〜16週までが“社会化期”。
この時期に「人・音・物・動物」などに慣れることが、その後の性格形成を大きく左右します。この時期に怖い経験をすると、それが“一生のトラウマ”にもなるため、安全で楽しい体験を繰り返し与えることが重要です。
🐕 成犬期(反抗期にも似た時期)
思春期・成犬期には、自我が強くなり、飼い主の指示に従わないことが増える場合もあります。
このとき、「服従させよう」と力で抑えるのはNG。
むしろ役割意識を与えたり、得意な作業を見つけて任せることで自信が育ち、問題行動が減っていきます。
🐕🦺 シニア期(ルールよりも安心を)
高齢になると、視覚・聴覚・運動能力が低下し、不安や混乱が増えます。
この時期はしつけよりも“安心感のある毎日”を守ることが最大の愛情です。ルールを守らせることより、「そばにいる」「わかりやすく伝える」ことを優先しましょう。
まとめ|“教える”より“寄り添う”しつけを
日本犬は、真の意味で“パートナー”になれる存在です。言うことを聞かないからといって“問題児”ではありません。むしろ、人間の都合を押しつけるしつけこそが問題なのかもしれません。
しつけは、犬を「従わせる」ことではなく、「共に生きるためのルールを伝える」こと。その子の特性を尊重し、寄り添い、信頼し合える関係を築くことで、日本犬の魅力は何倍にも広がっていきます。
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