犬が初めて「指示を聞いた瞬間」|命を守るしつけの本質と“気迫”の力 | あらしん堂

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犬が初めて「指示を聞いた瞬間」|命を守るしつけの本質と“気迫”の力

#犬 いうことをきく#犬 しつけ#犬 しつけ コツ

犬のしつけや栄養について、これまで300日間ブログを更新し続けてきました。
今回はその一区切りとして、私が「これが肝だ」と感じた、愛犬あられとの忘れられない出来事をお話しします。

あられが初めて指示を聞いた日

あられがまだ1歳になるかならないかの頃。
散歩中は常に引っ張りまくり、注意すれば逆ギレする──そんな手を焼く毎日でした。

ある夕方、私はたまたま(なぜか・・・)ガラス瓶に入れたおやつを携帯して散歩していました。いつものようにあられが前へ前へと引っ張り、私はリードを握り直そうとした瞬間、手から離してしまったのです。ガラス瓶が地面に落ち、「ガシャーーーン!」という大きな音が響きました。

その音に驚き、あられは全力ダッシュ。
しかもその先には、夕方の交通量が多い大通り。

走っても追いつけない。頭をよぎったのは、昔見た“車にはねられた犬”の光景でした。反射的に、大声で叫びました。

「あられ、停まれ!!!」

普段なら聞かない指示。

しかしその瞬間、あられは大通りまであと数メートルというところで、急ブレーキをかけるようにピタッと止まり、振り返ったのです。

「待て! そのまま待て!」
私は心臓バクバクしながら、ゆっくり近づき、微動だにしないあられのリードを拾いました。

これが、あられが外で初めて私の指示を聞いた瞬間でした。

命の危機が伝わる“気迫”

この時の私は、「絶対に止めなければ死ぬ」という強烈な危機感を抱いていました。
その想いが、言葉以上にあられに伝わったのだと思います。

ただ声をかけるのではなく、「命を守るための指示」を出す。
犬に伝えるには、この“気迫”が何より重要だと悟りました。

信頼関係だけではない、犬を動かす力

その後もあられは「あっちへ行きたい、こっちへ行きたい」と自己主張を続けました。そんな時、私はある動画を見ます。犬のインストラクターが、初対面の犬をわずか1~2分で制御してしまう映像です。

信頼関係を築く時間もない中で、なぜ犬が従うのか。
インストラクターに直接、訊いてみました。

「信頼関係ではない、何が従わせているのですか?」

気迫です。」

犬同士の主従関係は、よほど拮抗していなければ、出会った瞬間に決まります。
にらみ合いの数分で強弱が判定されるのです。そしてインストラクターはこう続けました。

「たとえ今まで犬が主導権を握っていたとしても、気迫が伝われば“OK、今からはあなたが主ね”と切り替わります。」

「気迫」をもって接するということ

私はさっそく試しました。
好きな方向へ行こうとするあられを止め、「今日のコースはそっちじゃない。私が決める。」と毅然と伝えました。

ちょっと抵抗を見せるあられ。「そっちじゃないよ」5分ほど押し問答が続きましたが、その時を境に、基本的には私の決めた方向へ歩くようになったのです。

ここで大事なのは、「お願い」ではなく「宣言」。
「言うことを聞いて」ではなく、
「飼い主はこちらに行く。あなたも来なさい」という意思を明確に持つこと。

犬はその“心の構え”を敏感に感じ取ります。

犬を相手にするということ

犬は、人間でも、人形でもありません。
いうなれば、日本語の分からない国の子どものようなものでしょうか。

言葉の通じない相手に、雰囲気と行動だけで「何をしてほしいか」を伝えなければならないのです。

実は、なまじっか英語のできる人がたどたどしく英語で伝えるよりも、英語はまったく分からないおばあちゃんが日本語のまましゃべったほうが、外国人に伝わるという話があります。テレビ番組で実験していて、実際にそうだったのを見て笑いました。

多分、気持ちが入っていたのです。がんばって英語で正しく話そうと思うとそちらに力が入って、話す内容には力が入らない。文法や発音が違って、全然伝わらない。でも、おばあちゃんは伝えたくて、全文が分からないはずの日本語で、心を込めて話したのではないでしょうか。

緊急時には、柔らかく、遠慮がちな声かけでは伝わりません。
必要なのは、本気度──そして「私が守る」という強い覚悟です。

私のような体験は、実際には起きない方が良いに決まっています。ですが、犬の危険をありありと想像し、その命を守るために、日頃から毅然としたしつけを心がけてください。

それは、あなたの愛犬の未来を守る、何よりの愛情です。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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