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犬の健康を考えた総合栄養食の選び方とポイント

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愛犬の日々の食事を手造りするためには知識や時間が必要なため、多くの飼い主が総合栄養食を使っています。犬の健康と長寿を支えるためには、適切な総合栄養食を選ぶことが非常に重要です。

総合栄養食とは、犬が健康を維持するために必要なすべての栄養素を含んでいるペットフードのことを指します。本記事では、総合栄養食を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。

総合栄養食の定義と種類

総合栄養食は、犬の健康維持と成長に必要なタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどをバランス良く含んでいます。種類としては、以下のようなものがあります。

  • ドライフード:保存が効きやすく、経済的です。
  • ウェットフード:水分含有量が多く、嗜好性が高いです。
  • セミモイストフード:ドライとウェットの中間で、柔らかく食べやすい特徴があります。

どのタイプを選ぶかは、犬の体質やライフステージに応じて決めましょう。

総合栄養食は多くの業者が販売していますが、ペットフード協会が定義し、適合性をテストしています。「当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品であって『ペットフード公正取引協議会』の定める試験の結果を基に定められています。」

つまり、「それ一つ食べていれば健康に生きていかれる」だけの栄養バランス水準を求められているのです。それでも、各社商品は品質に差があります。選ぶ時の注意点を見ていきましょう。

主原料を確認する

総合栄養食を選ぶ際には、原材料欄をチェックすることが重要です。特に、以下の点に注目してください。

  • 主要原材料欄の上位3位まで
    ドライフードの場合、最初から3番目までに動物性タンパク質が表示されているものが理想的です。
  • 動物性タンパク質が上位に表示される理由
    • 犬は本来肉食に近い動物であり、動物性タンパク質は筋肉の発達、免疫力の向上、エネルギーの供給に欠かせない重要な栄養源です。
    • 上位に表示されることで、そのフードに動物性タンパク質が十分に含まれていることがわかり、栄養価が高いと判断できます。
    • 炭水化物主体のフードでは、エネルギー供給はできても、タンパク質不足により健康上の問題が発生するリスクがあります。
  • トリック表示に注意
    原材料の順位を操作するために、同じ原料を異なる名前で分割して記載していることがあります。
    たとえば、ビーフが最初に書かれていても、小麦粉と粗挽き全粒粉小麦が別々に記載されていれば、小麦の方が多く含まれている可能性があります。姑息ですが、大手メーカーでも該当するものがあります。

動物性タンパク質が主成分であることを確認し、炭水化物の量が多すぎないものを選びましょう。

安全性を重視する

原材料の質は犬の健康に直結します。以下のポイントを確認してください:

  • 不明瞭な原材料:「肉類」や「動物性副産物」など、具体性に欠ける表記には注意が必要です。
  • チキンとチキンミールの違い
    • チキン:肉そのものを指し、筋肉や脂肪が主な成分です。
    • チキンミール:鶏肉を乾燥させて粉状に加工したもので、骨、皮、内臓、さらには副産物が含まれる場合があります。ただし、チキンミールはタンパク質の濃度が高く、必ずしも悪い材料ではありません。重要なのは、信頼できるメーカーが使用しているかどうかです。

また、信頼できるメーカーの製品であるかも重要です。

メーカーの信頼性は会社の規模の大きさではありません。むしろ大企業の方がコスト管理意識が強く、広範な流通のなかでいかに商品をもたせるかが重要視されるので、健康に相反する様々な素材を使う動機は多いものです。

添加物に注意

以下の添加物は、健康への影響が懸念されています。可能な限り避けてください。

  • 防腐剤:BHA、BHT、エトキシキン
  • 発色剤:亜硝酸ナトリウム
  • 湿潤剤:プロピレングリコール(特に猫には有害)
  • 着色料:赤色〇号、黄色〇号、青色〇号、緑色〇号
  • 遺伝子組み換え作物:トウモロコシや大豆などが含まれている場合、詳細を確認しましょう。

これらの添加物は、長期的に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

犬のライフステージに合わせた選択

犬の年齢や体調に応じて、適切な総合栄養食を選ぶことも重要です。

  • 子犬(パピー):成長期に必要な栄養が豊富に含まれているものを選びましょう。
  • 成犬(アダルト):適切なカロリーと栄養バランスが取れたものを。
  • 高齢犬(シニア):消化しやすく、関節や免疫をサポートする成分が含まれているものを。

まとめ

犬の総合栄養食を選ぶ際には、以下のポイントを意識してください:

  1. 原材料が動物性タンパク質を中心に構成されていること。
  2. 不明瞭な表記やトリック表示がないこと。
  3. 添加物が少なく、安全性が高いこと。
  4. 愛犬の年齢や体調に合わせた製品を選ぶこと。

適切な総合栄養食は、愛犬の健康と幸福な生活を支える鍵です。次回記事では具体的な商品を比較してコメントします。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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