【保存版】犬の“吐き戻し”|空腹?早食い?見直すべき食事のポイントとは | あらしん堂

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【保存版】犬の“吐き戻し”|空腹?早食い?見直すべき食事のポイントとは

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「愛犬が突然吐いた!」そんなとき、飼い主さんなら誰でも驚き、心配になりますよね。

ですが、犬の吐き戻しや嘔吐にはさまざまな原因があり、必ずしも深刻な病気とは限りません
特によくあるのが、以下の2つのケースです:

  • 空腹による胃液の嘔吐
  • 早食いによる吐き戻し

本記事では、それぞれの原因、見分け方、家庭でできる対処法、さらに食事管理のコツについて解説します。

病院に行っても「異常はない」と言われたが、その後どうしたらいいか分からない、「同じようなことが何度か起きている」という方、ぜひ参考にしてください。

【ケース①】空腹による嘔吐|朝方に黄色い液体を吐く犬は多い

■ どんな嘔吐?

  • 朝方や空腹時間が長くなったときに、黄色い液体や泡状のものを吐く
  • 吐いた後はケロッとしており、食欲もあり元気

これは「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれる現象で、長時間の絶食によって胃の中が空っぽになり、胃酸や胆汁が逆流してしまうことで起こります。

■ なぜ起こるの?

犬は人間よりも胃酸分泌が活発で、空腹状態が続くと胃を守るために吐き戻すことがあります。特に、小型犬や若い犬、活動的な犬に多く見られる傾向があります。

■ 放置してもいいの?

一度きりの軽い嘔吐で、元気・食欲がある場合は経過観察で問題ありません。ただし、繰り返す場合や、吐いたあとぐったりする、食べないなどの症状がある場合は、必ず動物病院を受診してください。

■ 空腹嘔吐の対策

食事の回数を増やす
朝晩の2回食を、1日3〜4回の小分け食にするだけで改善されることが多いです。

寝る前に軽いスナックを与える
「おやつ=ごほうび」だけでなく、「胃酸をやわらげるための夜食」としても活用しましょう。

脂肪分が少なく消化の良い食事を選ぶ
内臓への負担を減らすことで、胃酸の分泌過多を防ぎます。

【ケース②】早食いによる吐き戻し|未消化物をすぐ戻す

■ どんな嘔吐?

  • ごはんを食べた直後に、ドロッとしたフードのかたまりを吐く
  • 苦しそうではなく、吐いたあとまた食べようとすることも
  • 吐いたものに胃液や泡は混じっておらず、未消化のまま

これは、いわゆる「吐き戻し」と呼ばれるもので、「嘔吐」とは異なります。胃ではなく食道から戻しているため、犬自身に痛みや不快感は少ないのが特徴です。

■ なぜ早食いしてしまうの?

  • 食事の時間になると興奮してしまう
  • 他の犬と一緒に食べている(奪われた経験がある)
  • 食欲が強く、「飲み込むように」食べてしまう
  • 成長期の習慣がそのまま残っている

どれも犬の性格や経験によるものですが、早食いは胃への負担が大きく、嘔吐や消化不良、腸閉塞の原因にもなりえます

■ 早食いの対策

早食い防止食器を使う
凸凹や仕切りがついたボウルで、食べるスピードを自然に遅らせます。

ふやかしごはんに切り替える
ドライフードをお湯でふやかすと、喉通りがなめらかになり、食べる勢いを抑えられます。

少量ずつ複数回に分けて与える
一気に食べる量を制限し、満腹中枢に働きかける時間を確保しましょう。

環境を見直す
焦って食べる理由が「周囲への警戒」なら、静かな場所や一頭で落ち着ける場所で与えてみてください。

【共通対策】吐かせないための「食事習慣の見直し」

空腹、早食い、どちらにしても共通するのは「食事リズムと内容を整えること」。日常のちょっとした工夫が、吐くリスクをぐんと減らしてくれます。

■ おすすめの食事スタイル

  • 食事は毎日同じ時間帯
  • 消化にやさしい素材を中心に
  • おやつは低カロリーで満足感のある咀嚼系がおすすめ

まとめ|犬が吐いたら、まず落ち着いて観察を

犬が吐いたとき、大切なのは「慌てず冷静に状況を見ること」。

  • いつ・どこで・何を吐いたか
  • 吐いたあと元気かどうか
  • 食事内容や食べ方に問題がなかったか

これらを記録しながら、まずは家庭でできるケアを試してみるのが第一歩です。もし気になる点があれば、すぐに動物病院で相談しましょう。

食事管理は「愛犬の健康の土台」。今日からできる小さな見直しが、未来の大きな安心につながります。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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