殺処分の現場から目を背けないで|命の終わり方を知っていますか?

飼い主の愛を失った、飼い主がいない、たったそれだけの理由で命を失うのが犬・猫です。何一つ悪いことはしていないのに、ただ生きるだけのことが否定される殺処分。何を根拠に行われ、どういったものなのかを解説します。
殺処分の根拠法(狂犬病予防法第6条)と猫の扱い
日本における犬の殺処分は、主に狂犬病予防法第6条に基づいて行われます。この法律は、狂犬病の蔓延防止を目的としており、飼い主不明の犬を捕獲し、一定期間内に飼い主が現れない場合は殺処分することを認めています。
猫には狂犬病予防法の直接的な適用はありませんが、野良猫や飼い主不明の猫も保健所や動物愛護センターに収容され、一定期間内に引き取り手が現れない場合、殺処分の対象となってしまいます。
世界の殺処分に対する禁止状況
世界では多くの国が殺処分を禁止するか、厳しく制限する法制度を導入しています。特にヨーロッパ諸国では、殺処分ゼロを目指す取り組みが進んでおり、ドイツやスウェーデンなどでは動物保護法が厳格に適用されています。
ドイツでは飼い主不明の動物も尊重され、安易な殺処分は法的に禁じられています。一方、日本では未だ多くの動物が年間で殺処分されており、国際的な動向と比べて課題が残っています。
日本での殺処分数は、年間12,000頭。
環境省がまとめた統計情報はこちらです。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
殺処分方法
海外では麻酔薬を注射して安楽死させる方法がとられますが、日本における殺処分方法の多くは、二酸化炭素(CO2)ガスによる窒息死です。この方法は効率的ですが、動物にとっては苦痛を伴うことが指摘されています。
ガスが充満する中で意識を失う過程は恐怖と苦しみを伴うことが多く、特に犬はガスに対する抵抗力が強いため人間よりも長く意識が保ってしまうとも。動物愛護の観点から問題視されています。
一部の自治体では安楽死措置を採用していますが、全国的にはまだ一般的ではありません。
殺処分現場の悲惨さ
殺処分現場は極めて悲惨な環境です。狭い檻の中で不安と恐怖に怯える動物たちが、最後の瞬間を迎える姿は見るに堪えません。
職員も精神的な負担が大きく、感情を押し殺して業務に従事しています。このような現場は一般公開されることが少なく、多くの人々が現実を知らずに過ごしています。
殺処分現場は、こちらのサイトをご覧ください。
一般財団法人国際セラピードッグ協会
私の知る限りで、もっともありありと現実を伝えてくれているサイトです。
胸が痛むかもしれませんが、目を背けず、多くの人に見てほしいです。
保健所に動物を持ち込む誤解
多くの人々が「保健所に持ち込めば保護してもらえる」と誤解しています。しかし、現実にはこれは「この子を殺してください」という意思表示に他なりません。保健所は保護施設ではなく、一定期間内に引き取り手が現れなければ殺処分される可能性が高い場所です。
この誤解を解くための啓発活動が必要であり、安易な持ち込みを防ぐことが重要です。
なぜ、飼い主が持ち込むのか、犬の場合について、私はこのように推測しています。
①かわいいからと、ペットショップで生後2~3ヵ月の子犬を買ってくる。
②犬への理解、しつけの知識がないために、大きくなるにつれて表面化する問題行動を抑えられない。
③面倒くさくなり、愛情・愛着が醸成されない。
④引っ越しや環境変化を理由に廃棄したくなる
こんなルートをたどるケースが多いのではないでしょうか。
だから、あらしん堂では、しつけノウハウに関するブログを地道に公開しています。非常に微力な活動ではありますが、本当にしつけに失敗してほしくないのです。
殺処分ゼロを目指し
殺処分をゼロにするためには、ペットショップやブリーダーを規制する法制度整備と、私たち一人ひとりの意識と行動の変化が必須です。
ただ、法制度が整備されない、犬への知見が啓蒙されない現状では、少しでも殺処分を減らすために多くの団体、個人の方が保護活動をしています。ボランティアです。
団体も個人も、豊かではなく厳しい経済状況のなかで、一頭でも多くの命を救おうと努め、キャパを超えてしまうときは断腸の思いで保護を諦めることも・・・。
保護施設には経済的支援が必要です。あらしん堂は、ビジネスを通じて殺処分環境から犬・猫を保護する団体の支援をしたいと考えています。
あなたの“お買い物”が、誰かの“いのち”を救う。

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