【保存版】犬の緑内障とは？原因・症状・なりやすい犬種、予防と対策までわかりやすく解説！
愛犬の目が赤くなっていたり、片目を閉じたままだったり、目つきがぼんやりしている…
そんなときに考えられる病気のひとつが「緑内障（りょくないしょう）」です。
犬の緑内障は、進行が速く、放っておくと失明してしまうこともある目の病気です。
この記事では、犬の目の仕組みから緑内障の原因、発症しやすい犬種、予防法、治療法までを解説します。
犬の目のつくりと特徴、緑内障とは？
犬の目は、人間の目と似た構造を持っています。目の中では「房水（ぼうすい）」と呼ばれる液体が常に循環していて、眼圧（がんあつ）＝目の中の圧力を保つ役割があります。
正常な眼圧が保たれていれば問題ありませんが、房水の流れが悪くなると眼圧が上がり、目に負担がかかってしまいます。これが「緑内障」の主な原因となります。
緑内障とは、眼圧が異常に高くなって視神経が傷つき、視力が落ちてしまう病気です。特に犬の緑内障は急激に進行することが多く、短期間で失明してしまうこともあります。
犬の緑内障の主な原因
犬の緑内障には大きく分けて2種類あります。
原発性緑内障（げんぱつせい）
- 遺伝的な要因で、目の構造的な異常により眼圧が上がります。
両目とも発症する可能性が高いです。
続発性緑内障（ぞくはつせい）
- ほかの目の病気（白内障、ブドウ膜炎、外傷など）に伴って発症します。
原因が特定できることが多いです。
緑内障になりやすい犬種
以下の犬種は遺伝的に緑内障を発症しやすいとされています。
- 柴犬
- ビーグル
- シーズー
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- ボストン・テリア
- バセット・ハウンド
- プードル
- チワワ
- ジャック・ラッセル・テリア
これらの犬種は、若いうちから眼科検診を受けることをおすすめします。
緑内障は何歳から発症するの？
犬の緑内障は、6歳〜10歳頃の中高齢期に発症することが多いです。
ただし、なりやすい犬種では3歳頃から注意が必要です。
人間の緑内障との違い
犬と人間の緑内障の違いとは？
| 比較項目 | 犬 | 人間 |
| 進行速度 | 非常に早い | 比較的ゆっくり |
| 自覚症状 | ほぼなし | 視野が欠けるなど自覚あり |
| 治療猶予 | 数日で失明の可能性あり | 数年単位で進行することも |
| コミュニケーション | 自覚を訴えられない | 本人が異常を感じることが可能 |
このように、犬の緑内障は気づきにくく、進行が早いため要注意です。犬は「見えにくい」と伝えることができないため、飼い主の観察がとても重要になります。
緑内障の主な症状（こんなときは要注意！）
- 目が赤くなっている（充血）
- 白く濁っている
- 片目をつぶっている
- 目をこする、気にしている
- ふらふら歩く、物にぶつかる
- 光に対して反応が鈍い
これらの症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院へ。
犬の緑内障の予防法
緑内障を完全に防ぐことは難しいですが、以下のことを心がけると早期発見や進行の抑制に役立ちます。
- 年1〜2回の健康診断（眼科チェックを含む）
- 目の変化に気づいたらすぐに受診
- 緑内障が多い犬種は特に注意
- 目を強くこすらないように注意
- 日中のUVカット（犬用サングラスや日よけ）も効果的
緑内障の治療・対策
緑内障の治療は、眼圧を下げて視神経へのダメージを抑えることが基本です。
主な治療法
- 点眼薬：眼圧を下げたり炎症を抑える
- 内服薬：眼圧調整の補助
- 手術：薬でのコントロールが難しい場合に実施。房水の排出路を改善する手術や、義眼の挿入も選択肢の一つ
緑内障の犬と暮らす上で大切なこと
- 家具の角にガードをつける
- 物の配置を変えない
- 声をかけて安心させてあげる
- 散歩はリードを短めにし、安全なルートで
まとめ：犬の緑内障は早期発見がカギ！
犬の緑内障は、進行が早く、気づいたときには視力が失われていることもあります。
だからこそ、飼い主の「いつもと違うかも？」という気づきがとても大切です。
緑内障になりやすい犬種を飼っている方、目に関する異変に気づいた方は、ぜひ早めに動物病院で診てもらいましょう。大切な愛犬の目を守るのは、日々そばにいる飼い主さんです。
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