痛いといえない犬のために飼い主ができること

犬は痛みを隠す生き物です。そのため、外から分かるほどの症状が出たときには、すでにかなり悪化していることが多いものです。
それを防ぐためには、信頼できるトリマーやマッサージ師を見つけることが重要です。彼らは、犬が痛みを感じている微妙なシグナルを読み取るスキルを持っています。
定期的にケアを受けることで、早期に違和感を察知し、対処できる可能性が高まります。
犬にマッサージが必要な理由
マッサージには、以下のような効果があります。
- 痛みのある部位をほぐし、筋肉を使いやすくする
- リラックス効果によってストレスを軽減し、学習やしつけの効果を向上させる
- 血行を促進し、関節の可動域を広げる
- シニア犬の健康維持や、運動不足による筋力低下を防ぐ
特に、虐待の経験がある犬は警戒心が強く、人間の手を怖がることが多いです。しかし、攻撃されないと理解すると、虐待を凌いで生き抜いてきたメンタルの強さとでもいいましょうか。むしろ人に触られる触られる許容度は高く、マッサージを受け入れやすい傾向があります。
身体だけでなく心もリラックスできるため、問題行動の改善トレーニングと並行して行うことで、より効果的な結果を得やすくなります。
背中の筋肉を鍛える重要性
運動をさせると身体が傷むのではないかと心配する方がいるかもしれませんが、運動は将来の身体の痛みを回避することにつながります。特に、以下のような環境での運動が効果的です。
- 野原や林、山などの自然環境
- 土や草などの適度なクッションのある地面
- 木の根やくぼみがあるオフロード
このような場所では、犬はバランスを取りながら走るため、背中の筋肉をしっかり使うことになります。逆に、背中の筋肉が鍛えられていないと、骨にダイレクトに負担がかかりやすくなります。
これは人間の腰痛と似た現象であり、運動不足の犬ほど背中の痛みを抱えやすくなります。
運動がもたらす健康効果
犬の健康や体力維持に運動は効果的ですが、問題行動の原因の一つに身体の痛みがあるのだとすると、問題行動の予防のためにも運動は欠かせないことになります。
犬が自発的に運動しない場合は、飼い主が誘って運動させましょう。
- ドッグランでの自由運動
お友だちがいれば、思いっきり駆けっこができます。 - ボールを投げて取ってこさせる(レトリーブ)
狩猟本能を狩猟本能をくすぐり、楽しみながら運動できます。 - 飼い主と一緒にジョギングやハイキング
飼い主と楽しくコミュニケーションを取りながらの運動です。
適切なケアと運動を継続することで、犬の健康寿命を延ばし、痛みのない快適な生活をサポートすることができます。ひいては問題行動の抑制にも効果的で、愛情いっぱいの楽しい犬との暮らしにつながっていきます。
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