【保存版】犬の腎臓を守る方法｜腎臓病を予防する食事・水分補給・早期発見のポイント

腎臓は肝臓と並んで非常に重要な臓器です。特に犬は腎臓病になりやすい傾向があり、早期のケアが必要です。「肝腎」な臓器のうちの腎臓にフォーカスします。

本記事では、腎臓の役割、人間との違い、そして犬の腎臓を守るためのポイントについて詳しく解説します。

腎臓の役割とは？

腎臓は、血液をろ過して尿をつくり、体の中にたまった老廃物や水分などを尿と一緒に外に出してくれる働きがあります。腎臓は他にも、各種ホルモンの分泌を通じて様々な役割を担っています。

主に以下のような機能があります。

• 老廃物の排出
  尿を通じて体内の不要な物質を排出する。
• 水分・電解質のバランス調整
  体内の水分量やナトリウム、カリウムなどの電解質のバランスを維持する。
• 血圧の調整
  レニンというホルモンを分泌し、血圧を適切にコントロールする。
• 赤血球の産生促進
  エリスロポエチンというホルモンを分泌し、骨髄での赤血球の生成を促進する。
• ビタミンDの活性化
  カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持する。

これらの機能が正常に働くことで、犬は健康な生活を送ることができます。

しかし、腎臓に負担がかかると老廃物が適切に排出されず、体内に有害物質が蓄積してしまいます。慢性的な腎機能低下が進行すると、犬の健康に大きな影響を及ぼします。

人間と犬の腎臓の違い

人間と犬の腎臓は基本的な機能は共通していますが、いくつかの違いがあります。

• 腎臓病になりやすい
  犬は加齢とともに慢性腎臓病（CKD）を発症しやすく、一度発症すると進行が速い。
• 水分摂取の違い
  人間は意識的に水を飲むことができますが、犬は本能的に水を飲むため、水分不足になりやすい。
• 食事の影響
  犬は高タンパク食を好みますが、腎臓に負担をかけるため、高齢犬や腎臓が弱い犬には適切な食事管理が重要。
• 代謝の違い
  犬の腎臓はタンパク質の代謝による窒素老廃物を排出する能力が高いですが、負担がかかると腎機能が低下しやすくなります。

犬の腎臓を守るために注意すべきこと

犬の腎臓を健康に保つために、以下のポイントを意識しましょう。

1. 水分補給をしっかりと
   • 新鮮な水をいつでも飲めるようにする。
   • ドライフードを与えている場合は、水分を含んだウェットフードを併用する。
   • 水を飲む習慣が少ない犬には、スープ状の食事を取り入れる。
     
2. バランスの取れた食事を与えるた
   • 塩分の過剰摂取を避ける。
   • 腎臓に優しいフードを選ぶ（低リン・低タンパクの食事）。
   • 療法食を活用する場合は、獣医師と相談して適切なものを選ぶ。
     
     リンを含む食品例は、以下の通りです。
     肉類：レバー、内臓、鶏ひき肉（皮付き）、骨付き肉
     魚類：小魚（煮干しなど）、魚卵（イクラ、タラコなど）
     卵：卵黄
     乳製品：チーズ、ヨーグルト、牛乳、豆乳
     豆類：納豆、豆腐
     その他：焼きのり、プロセスチーズ
     
3. 定期的な健康診断を受ける
   • 7歳以上の犬は特に定期的な血液検査や尿検査を行う。
   • 腎臓の機能が低下していないかチェックする。
   • 早期発見が腎臓病の進行を防ぐ鍵となる。
     
4. 添加物や薬の影響に注意する
   • 人間用の薬を誤って与えないようにする。
   • 合成保存料や着色料の少ない、無添加のフードを選ぶ。
   • 長期間の薬の使用が必要な場合は、獣医師と相談して腎臓への負担を考慮する。
     
5. 適度な運動とストレス管理
   • 激しすぎる運動は避け、適度な運動を習慣にする。
   • ストレスが腎臓に影響を与えるため、生活環境を整える。
   • 適度な遊びや散歩を取り入れ、精神的な健康も維持する。
     
6. 早期の症状に気づくことが大切
   腎臓病は初期症状が分かりにくいため、以下のサインに注意しましょう。
   • 水をたくさん飲む、または飲まなくなる
   • 頻繁に尿をする、または尿の量が減る
   • 食欲が低下する
   • 体重が減少する
   • 口臭が強くなる（アンモニア臭）
   • 元気がなくなる、疲れやすくなる
     
7. これらの症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談し、早期対応を心がけましょう。

まとめ

犬の腎臓は、健康維持のために非常に重要な役割を果たします。水分補給や食事の管理、定期的な健康チェックを行うことで、腎臓の負担を減らし、愛犬の寿命を延ばすことができます。

特にシニア犬や腎臓にトラブルを抱えやすい犬種を飼っている場合は、早めの対策を心がけましょう。

愛犬の健康を守るために、ぜひ今回紹介したポイントを実践してみてください！

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