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健康によい塩は?犬でも気をつけたい塩の質

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前回の記事で、犬にとっても塩は重要なミネラルの一つであることを紹介しました。しかしながら、同じ「塩」でありながら、作られ方によって身体に対する影響は大きく変わってきます。それでは、今回は塩の質について見ていきましょう。塩には天然塩と精製塩があります。どちらも塩化ナトリウムではあるのですが、大きな違いがあります。

天然塩と精製塩の違い

1. 天然塩とは?

天然塩は自然の塩で、塩化ナトリウムだけでなくミネラル分がそのまま残っていることが特徴です。代表的なものには、海塩岩塩があります。カルシウムやマグネシウム、カリウムなどが含まれ、味わいに奥行きがあるのが魅力です。

  • 海塩:海水を蒸発させて作られる塩。マイルドな塩味とミネラルが豊富に含まれています。
  • 岩塩:古代の海が干上がってできた地下の塩の層から採掘された塩。風味がまろやかで、結晶が美しいのが特徴です。

2. 精製塩とは?

精製塩は、主に工業的に大量生産される塩で、海水を水に溶かし電気分解して煮詰め、塩化ナトリウムを高純度で取り出します。他のミネラルは除去し、塩化ナトリウム純度99%以上です。精製塩の主な特徴は、ミネラルが少ないため風味はシンプル、安価で手に入ることが一般的です。食塩(食卓塩)、テーブルソルトの多くが精製塩です。

どちらがおすすめか?

健康を気にする方や、料理の風味を大切にしたい方には天然塩がおすすめです。ミネラルが豊富で、塩自体の味わいを楽しむことができるため、食材の旨味を引き出す効果も期待できます。精製塩は、コストや安定した塩味を重視する場合に選ばれます。

精製塩で指摘される健康上の懸念について確認しておきます。

1.ミネラルの不足
天然塩に含まれるカルシウムやマグネシウム、カリウムなどの微量ミネラルは、体内でのさまざまな機能に役立つとされていますが、精製塩にはこれらがほとんど含まれていません。長期的に精製塩のみを使用することで、ミネラル不足が進行するリスクが考えられます。

2.ナトリウムの摂りすぎ
精製塩は塩化ナトリウムの含有量が多く、過剰摂取すると高血圧や心臓病のリスクが増加しやすいといえます。

3.添加物
一部の精製塩には、サラサラ感を保つために添加物が含まれていることがあります。例えば、アルミニウム化合物など。長期的な摂取による健康影響について議論がされています。

人間のみならず犬の身体に対しても考えるなら、手作りご飯にされる方は天然塩を選んだ方がよさそうですね。天然塩は値段が高いといわれますが、数百円の違いです。病気になるともっと出費がかさむほか、なによりも闘病生活は苦しいです。食べ物は身体を作ります。少しコストがかかっても質の良いものを選びたいものです。

そういえば、15年ほど前、スキューバダイビングにハマっていた頃によく通った宮古島で出会った天然塩「雪塩」。
片栗粉のような質感とまろやかな味が感動でした。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死に躾や犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するようになる。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形で起業した。

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