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犬が糖分を摂っても大丈夫?甘いものを食べてもいいの?

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以前の記事で塩分の適切量を確認しましたが、糖分はどうでしょう。犬は甘いものも好きです。食べると幸せな顔を見せてくれる糖分なだけに、飼い主もついつい・・・ ちょっと待って。犬にとって糖分とはどういう存在なのか、しっかり知識を入れていきましょう。

糖分とは?

糖分とは一般に「甘いもの」を指し、栄養学としては「糖質」を語ることになります。お砂糖のほかにパンやクッキー(小麦粉)、芋やおコメなどのデンプンも糖質です。糖質はエネルギー源になります。

因みに、人間は唾液に含まれるアミラーゼによって早くも口の中で糖質の消化が始まり、胃を通り過ぎて、十二指腸で消化し、小腸で分解吸収されます。一方、犬は唾液にアミラーゼがないので、十二指腸からの消化となります。

このように、人間と犬とでは糖分を受け入れる身体の構造がそもそも異なります。

犬にとって糖分の役割

人間にとってエネルギー源として大切な糖分ですが、犬は主にタンパク質や脂肪からエネルギーを得ています。糖分もエネルギーにならなくはないのですが、犬にとってはほとんど必要がないといえます。

また、自然な食事環境で犬は動物の筋肉や内臓を食べており、糖分はほとんど含まれない食生活を送ってきました。…ということで、あらしん堂ではクッキーなど小麦粉商品はセレクトしていません。

ただ、激しい運動の後など一時的に糖分がエネルギー源として役立つことがあり、また急激な血糖値の低下を防ぐ必要がある時には役に立ちます。あくまでもイレギュラー対応であり恒常的に必要ではないことに注意します。

◇ 犬が糖分を摂りすぎると

糖分の摂りすぎは、犬にとって多くの健康リスクを伴います。

  • 肥満のリスク

甘いもののカロリーは高く、肥満の原因になります。肥満は、心臓病や関節炎などの健康問題を引き起こす可能性があります。人間と同じですね。

  • 糖尿病のリスク

頻繁に糖質の多い食事を与えると、最終的には糖尿病を引き起こすリスクが高まります。糖尿病は初期での発見が難しく、進行すると白内障や腎臓・肝臓の疾患など多くの合併症を伴います。人間同様に、重篤な病気なので注意が必要です。

  • 虫歯や口腔内の問題

犬も糖分の摂りすぎで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。犬の歯周病は顎が溶けるところまで行きます。治療には全身麻酔が必要で、リスクやコストが大きくなります。飼い主さんがぜひ気を付けてあげたいものです。

  • 膵臓の負担

糖分の多い食事は膵臓の負担になります。前述の通り、犬は糖分を処理する能力が人間より低いため、膵炎のリスクが高くなります。現在、犬の急性膵炎の特効薬はないため、膵炎になると基本的には対症療法しかできません。食が原因で膵炎になることは避けたいですね。

どのように犬に糖分を与えるべきか

犬に高糖質な食品(人間のお菓子、チョコレート、ケーキ、クッキーなど)を与えることは避けるべきです。特にチョコレートは犬にとって高い毒性があり、命に関わりますので、絶対に食べさせてはいけません。

もし糖分を与えるのであれば、果物から少量与えるのが安全です。例えば、ブルーベリーやリンゴなどです。(ブドウやレーズンは犬にとって毒性があるため絶対に食べさせてはいけません。)

要注意のキシリトールについて

人間用お菓子や甘い加工食品には広くキシリトールが使われます。キシリトールは犬にとって非常に危険なものです。犬の体内で急激にインスリンを分泌させ、低血糖を引き起こし、嘔吐や発作、昏睡など深刻な事態を引き起こします。

糖分の摂りすぎ対策として人間用お菓子を食べさせることは避けるべきですが、キシリトールのリスクも怖いので人間用のガムやお菓子を犬が間違って食べないように十分注意してください。

まとめ

犬にとって糖分は基本的に不要なものですので、摂取量には慎重を期してください。適度な糖分は一時的なエネルギー供給には役立つものの、過剰摂取は深刻な疾患を引き起こすリスクがあります。犬の健康を守るためには、自然な食材を中心にバランスの取れた食事を与え、糖分や人工甘味料の取り扱いには十分に注意してください。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死に躾や犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するようになる。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形で起業した。

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