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野生の犬に学ぶ:ビタミンの摂り方

#犬 肉食#犬とビタミン#野生の犬

前回の記事では、犬にとってのビタミンについて説明しました。もともと肉食系雑食の犬がどうやってビタミンを摂っていたのか気になります。

野生の犬たちは、現代のペットとは異なる食生活を送っていました。彼らの食事から学べることは、私たちが愛犬の健康を考える上で非常に役立つヒントになります。特に、ビタミンやミネラルの摂取方法からは、興味深い事実が浮かび上がります。

野生の犬たちの食事習慣

野生の犬たちは狩りをし、そう直動物を捕食していました。このとき、筋肉だけでなく内臓も丸ごと食べていたことが分かっています。

なぜ内臓を食べることが重要だったのでしょうか?その答えは、草食動物が摂取していた植物にあります。草食動物は植物からビタミンを摂取し、それが内臓に蓄積されます。肝臓や腎臓、胃などの臓器は栄養価が非常に高く、ビタミン類が豊富です。

野生の犬たちは、これらの内臓を食べることで間接的に植物由来のビタミンを取り入れていたのです。

草食動物の内臓がもたらす栄養

  • 肝臓:ビタミンAや鉄分が豊富
  • 胃(ルーメン):消化途中の植物からビタミンB群や食物繊維を摂取
  • 心臓:タウリンやビタミンEが含まれる
  • 腎臓:リンやセレンが多い

現代の犬の食生活への応用

野生の犬たちの食事から学ぶことは、「内臓を適度に与える」「バランスよくビタミン類を補う」ということです。

「犬は肉食だから」とすべての食事を肉だけにした飼い主がいました。本来の食を提供しようと良かれと思ってやったのだと思いますが、可哀想に、犬は4つの脚の関節に異常をきたし早逝してしまいました。飼い主は「もともとそういう持病だったのだろう」と、問題に気づかなかったといいます。

肉食とは、動物のすべてを食べてこそ成立する食のスタイルですね。

ただ、野生の犬に準じて内臓を与えようと思うと、非常に高い鮮度の素材か、加熱乾燥したものになりますから、コストも手間も相当かかりそうです。

また、ビタミンの必要量を把握し、それが摂れる食材の選択、量を決め、調理することになります。こちらのサイトに丁寧に説明されています。

これらを一般家庭で実行するにはハードルが高いと感じるでしょう。

これを解決する一つの策としては、やはり総合栄養食(カリカリやウェットフード)の利用があります。ビタミンのバランスも素材もプロが計算して配合、日持ちもされるように加工してあり、非常に利便性が高いです。総合栄養食の選び方は、また別の機会に解説します。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死に躾や犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するようになる。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形で起業した。

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