犬の破壊魔卒業へ:具体的対策 | あらしん堂

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犬の破壊魔卒業へ:具体的対策

#犬 しつけ#犬 家具 壊す#犬 破壊活動

わが家のしんのすけがジャックラッセルテリアなので、SNSで同犬種コミュニティを見ていると、モノ破壊武勇伝が尽きません。みなさん、年間5~10万円分の家具を壊されるとか・・・。

なかなか笑っていられない状況に、具体的な対策を模索する飼い主さんも。例えば「ビターアップル(苦味スプレー)」や「NO!」と叱る方法など・・・

そこで今回は、根本的に治す、効果的かつ具体的な方法を解説します。

犬が家具を破壊する主な原因

  1. 運動不足(散歩や遊びが足りない)
    運動量の多い犬種は、エネルギーが有り余ると家具やクッションを破壊することでストレス発散します。

    大型犬の運動量は概ね多いですが、小型犬でも以下のような犬種は要注意です。
    ・ジャックラッセルテリアのほか「テリア」犬種
    ・ビーグル
    ・ミニチュアシュナウザー
    ・イタリアンぐれ―ハウンド
    ・ミニチュアダックスフンド
    ・ミニチュアピンシャー    など
  2. 退屈・刺激不足(暇つぶし)
    犬は「やることがない」と、手近なものを噛んでストレスを発散します。
  3. 分離不安(飼い主がいないと落ち着かない)
    飼い主と離れるのが不安で、家具やクッションを破壊するケースも。
  4. 歯の生え変わり(子犬の場合)
    生後3〜7ヶ月の子犬は、歯が生え変わる時期に強いかゆみを感じます。

根本的な解決策①:運動量を増やす

家具やクッションを壊す原因の7割が運動不足といわれています。狩猟犬タイプは、1日30分の散歩では全く足りません!そこでお勧めしたい適切な運動メニューは以下のようなものです。

朝・夜 最低でも合計120分以上の散歩
速足で歩く、ジョギング、ボール遊びを取り入れる

知育おもちゃ、鼻・嗅覚を使った遊び
コング、フードパズル、ノーズワークマットを使う。人間もそうですが、脳を使うとエネルギーを思いのほか消費します。

ドッグランや広場で自由運動
リードなしで思いっきり走らせる(週2回以上推奨)

根本的な解決策②:犬に「噛んでもよいもの」を与える

家具を噛んでしまうのは、犬にとって噛むべき対象がないからということもあります。犬が満足する「噛んでいいもの」を用意することで、破壊行動を抑えられます。

硬いおやつ(長時間楽しめる)
  馬アキレス、牛のひづめ、エゾシカ角・・・ただし、無理に噛んで歯が傷むことに注意

噛み応えのあるおもちゃ
  コング、ロープトイ、硬い革のトイ

・冷凍タオル(歯がかゆい子犬向け)
  濡らしたタオルを冷凍し、歯固めに

根本的な解決策③:破壊できない環境を整える

まず、犬を叱る時は現行犯でなければなりません。破壊しているその場で、低く落ち着いた声で「NO!」「ダメ!」といいます。何度か繰り返せば、理解はしてもらえるでしょう。

ただ、理解したところで、運動不足などの原因があれば破壊衝動を止められるかどうかはわかりません。また、時間が経ってから叱っても、何を叱られているか分からないことも・・・。

そこで、 「そもそも家具を噛めない環境」も作っていきましょう。

・家具にカバーをかける(防御策):犬が噛みたくなる角を覆う
・犬が届かない場所にクッションなどは置く
・ケージ・サークルの活用:留守番時に噛み壊しを防ぐ
・噛み癖防止スプレー(最終手段)

ビターアップルや柑橘系スプレーは根本的な解決にはなりませんが、一時的には有効なこともあります。

わが家の場合~ 試行錯誤の末の破壊魔卒業

甲斐犬mixのあられがわが家にやってきた初年度は、そりゃ~もう~の破壊魔王でした。

こういった小物のほかに、ソファーの脚、家の柱、リモコン3台、扇風機のコードなど色々。リモコンはその度に3,500円かかり、電気のコードなどはそもそも危険です。飼い主は、コング、ビターアップルなどの対策も色々試行錯誤しました。

今、わが家では、1回2時間近くの散歩を朝夕に行っています(家族分担制で)。散歩では匂いを嗅ぐことを優先し、心行くまで鼻を使うことでストレスを解消してもらっています。加えて、週末は都合が許す限りドッグランへ出かけます。

それら努力の甲斐あって、あられの破壊グセはまったくなくなりました。また、後から迎えたしんのすけは、来て早々に木のゴハン皿を破壊したあとは、あられ同様にまったく破壊していません。ドッグランで駆けっこしたり、木の枝やおもちゃの引っ張りあいでもストレスが解消されているようです。

結局、破壊魔卒業には運動させることが最善で、飼い主もそれなりに運動が増える~強制的に健康になることは避けられません💦。飼い主の身体的負担を減らすという意味では、多頭飼いして犬同士で運動量をこなしてもらうのも、一つの方法かもしれません。

ドッグランで爆走したあとの愛犬ケアには、これがおススメ。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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