BLOG & INFO

ブログ 犬のしつけ 犬のしつけノウハウ

犬にとっての家族の序列とは?大切な絆を築くために知っておきたいポイント

#犬 しつけ#犬がリーダーと認める行動#犬家族の中で一番好きな人

犬がママの言うことはきくけどパパの言うことはきかない、末っ子のいうことだけ聞いてくれないなど、人による対応の違いについての話をよく聞きます。

犬が家族の序列をつけているということはあるのでしょうか。上手くしつけをする上で知っておきたいポイントですので、今回の記事では犬の序列について解説します。

犬の習性と群れでの序列

犬はもともと、オオカミを祖先とする社会性の高い動物です。自然界では群れで生活し、リーダーや仲間との序列を明確にすることで、群れ全体の秩序を保ちます。

こうした序列意識によって、犬は群れの中での自分の果たすべき役割や責任を理解し、リーダーに従うことで安心感を得ます。

家庭に迎え入れられた犬にとっても、この群れの習性は生きており、家族はその「新しい群れ」として意識されるのです。

特に「リーダーに従う安心感」は、その気持ちを飼い主が十分理解しておくと、今後のしつけに非常に効果的な影響があると思われます。

家族の序列と犬の性格

犬は家庭内でも群れとしての序列を認識しようとし、特にリーダー的な存在に対して従順な態度を示します。

しっかりとした関係を築けていない場合、リーダーを認めていない場合、犬がリーダーシップを取ろうとして問題行動が起きることがあります。

つまり、吠えてほしくない時に吠える、咬みつくなどもリーダーとしての責任感からくる行動ですが、人間社会では問題行動となってしまうのです。

犬は本来、上下関係を重んじる動物であり序列が明確でないと混乱し、家庭内での役割が分からなくなってしまいます。犬がリラックスし安心して過ごすためにも、飼い主側でも家族内の序列を意識することが大切です。

犬にとってのリーダーとは?

犬にとってのリーダーは、信頼と尊敬がベースの関係で成り立っています。リーダーとはただ「威圧する存在」ではなく、犬が安心できる存在であることが大切です。毎日のお散歩や食事のタイミング、しつけの際の一貫性が、犬に「この人は頼れる存在だ」「付いていっても大丈夫だ」と感じさせるポイントです。

  • 一貫性のあるしつけ:家族全員が同じルールを守ることが重要です。
  • 静かな落ち着き:興奮した声ではなく、落ち着いたトーンで指示を与えることで、犬も安心します。

人間のリーダーも同じですね。口を開くたびに方針が変わる、前は怒られたのに今回は怒られないなど一貫性のない人をリーダーにしたいでしょうか?何か起きた時にオタオタする、行動を決められない人をリーダーにしたいでしょうか?

そう考えると、人間のリーダー感とほぼ同じ基準になります。ただ違うことは、人間の場合は会社の辞令や選挙などで決まったリーダーならば、個人的にその人を信じていなくても従いますが、犬はリーダーでないと感じると容赦なく(仕方なく)自分がリードしようとしてきます。

そこが問題行動につながっているのです。「人間だからリーダー」という形式では認めてもらえないので、本当にリーダーらしい行動を取る必要があります。

犬を迎えた時に決めておくべきこと

新しく犬を家族に迎える際には、まず家族全員が役割を理解し、しっかりした序列を意識することが重要です。特に、最初の数週間は犬が新しい環境に慣れ、家族内の序列を学ぶ期間でもあります。

そこで、次のことを決めておくとよいでしょう。

  • 安定した生活リズム:毎日の散歩や食事の時間をできるだけ一定にし、犬に安心感を与えます。散歩のルートは出る前に決めておく方がよいでしょう。
  • ルールの明確化:ソファやベッドへの立ち入り可否や食事のタイミングなど、事前に決めておくと良いです。犬が立ち入ってはいけない場所を意識的に定めて、それを徹底させるのも効果的です。
  • 家族全員でのルール共有:家族が異なる対応をすると、犬が混乱し、望ましくない行動が出ることもあります。

序列を意識した日常の接し方

日常生活の中で犬が家族内の序列を理解できるようにするためのポイントをいくつか紹介します。

  • 食事の対応
    飼い主が食べ終わってから犬が食事を始めよという順序に焦点を当てる説が主流だった時期がありますが、実際には、順番よりも、飼い主が犬に食事を与える、つまり、食べ物はあくまでも飼い主のものという位置づけが大事です。

    具体的には、無軌道に食べ物に飛びつくことはやめさせ、「マテ」をすれば我慢する、ちゃんとお座りして待つ、「ヨシ」といわれてはじめて食べ始めるといった規律と犬側の意識が重要です。
  • 散歩時のリードコントロール
    リードを短めに保ち、犬が引っ張らないように心がけましょう。犬が自分でルートを選ぶリーダーのような役割を認めてしまうと引っ張りにつながります。ルートはしっかり飼い主が決めて、飼い主に従うようにさせましょう。
  • 指示に従った行動へのご褒美
    正しい行動をしたときには、おやつや褒め言葉を使って褒めることで、犬に安心感を与えます。

まとめ

犬にとって、家族の序列を意識することは大きな安心感につながります。リーダーとしての接し方、家族全員が統一したルールを守ることで、犬も穏やかに過ごせるようになります。

統一ルールを守らない家族がいると、その人は犬よりも下の位置づけとなる可能性が高まりますので、犬が言うことをきかなくなってしまいます。末っ子が頼りないとかパパが犬の要求に負けておやつをあげてしまうなど、心当たりはありませんか?

新しい家族に迎え入れる際には、まず環境と生活リズムを整え、安定した関係を築くための第一歩を踏み出しましょう。

また、犬の序列はいつでも変えられます。今まできいてもらえていなくても、飼い主が態度を改めれば意外に早いうちに犬は従ってくれるようになります

よく勘違いされやすいのですが、暴力を振るったり、威圧することではリーダーになりませんので、ご注意ください。

序列はあっても、大切な愛犬にはヒューマングレードのケアを!

メール配信のご希望は

犬の栄養に関すること、しつけの方法など犬を幸せにする知識、その他ほんわかコンテンツをメールでもお送りします。
ご希望の方はこちらから「メール配信希望」としてお送りください!

犬に関するお困りごとにもお答えしますので、お気軽にお寄せください。

この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死に躾や犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するようになる。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形で起業した。

コメントは受け付けていません。

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 合同会社あらしん堂 All rights Reserved.

CLOSE