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愛犬の健康を守るためのダイエット(第5回/全5回)体重維持方法

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犬の健康を守るために、ダイエットを成功させただけでは十分ではありません。リバウンドを防ぎ、理想の体重を維持することが重要です。

この記事では、犬のダイエット後の体重維持方法について、必要性、具体的な方法、注意点、そして失敗しやすい原因を詳しく解説します。

ダイエット終了直後の特殊性

ダイエットが終わった直後は、犬の身体がまだ新しい体重に適応していないことが多く、特に注意が必要です。この時期は以下の点が重要です。

  • 代謝が低下
    ダイエット期間中に摂取カロリーが制限されていたため、基礎代謝が一時的に低下している場合があります。急に食事量を増やすと体重が戻りやすくなるため、慎重な管理が求められます。
  • 食欲が増加しやすい
    ダイエット中の制限によるストレスで、食欲が旺盛になっている可能性があります。適切な食事量を守り、満腹感をサポートする食材を取り入れましょう。
  • リバウンドのリスクが高い時期
    ダイエット終了直後は、飼い主の気が緩みやすく、ついおやつを多めに与えてしまうケースが見られます。この時期は特に一貫性のある管理が必要です。

具体的な方法

  1. 食事量を徐々に調整
    ダイエット中に減らしていたカロリーを急激に増やすのではなく、数週間かけて少しずつ増加させます。具体的には、1週間ごとに10%程度のカロリーを増やして様子を見ます
  2. 低カロリーで満腹感を与える食材の利用
    カボチャやさつまいもなど、比較的低カロリーで満腹感を得られる食材を加えることで、食欲を抑えやすくなります。
  3. 1日2–3回の食事に分ける
    食事を1度に与えるのではなく、少量ずつ複数回に分けて与えることで、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
  4. おやつのカロリーを計算に含める
    与えるおやつのカロリーも食事のカロリー計算に含め、1日の摂取カロリーが過剰にならないようにします。

体重維持の方法

1. カロリー管理

体重維持において最も重要なのは、カロリー摂取量と消費量のバランスです。以下の手順でカロリー管理を行いましょう。

①基礎代謝量(RER)の計算

基礎代謝とは安静にして一日過ごした場合の必要カロリーです。次の式で計算できます。       (体重kgの0.75乗)×70

例:体重5kgの犬の場合は、次のように電卓に打ち込んでください。
   5 × 5 × 5 = √ √ × 70  
  これで「234kcal」と出ます。

②体重維持に必要なカロリー量の計算

①で計算した結果に、 運動量や活動レベルに応じて、以下の係数をかけます。

  • 避妊/去勢をしていない:1.8
  • 避妊/去勢をしている :1.6
  • シニア        :1.2

このサイトでは基礎代謝量と必要カロリーの計算が簡単にできます。

なお、上記係数はあくまでも目安ですので、最初はこの計算で出した結果に基づいてスタートし、体重の推移を見ながら愛犬に合わせて調整してください。

2. バランスの取れた食事

高品質なドッグフードを選び、必要な栄養素をバランスよく摂取させましょう。

  • タンパク質:筋肉を維持するために必要。
  • 脂肪:エネルギー源として重要なもの、過剰摂取に注意。
  • 食物繊維:満腹感を促進し、便通を改善。

3. 定期的な運動

適度な運動は、体重維持と筋力向上に役立ちます。

  • 散歩:毎日20–30分を目安に。
  • 遊び:ボール遊びや追いかけっこで楽しく運動させましょう。

4. 定期的な体重チェック

体重を月1回程度チェックし、増減がある場合は食事量や運動量を調整します。

注意点

体重維持の際には以下の点に注意してください。

  • おやつの与えすぎ
    犬用おやつのカロリーを見逃しがちですが、適切な量を守りましょう。総合栄養食の10%程度までにするのが適切です。
  • 家族間での一貫性
    家族全員で食事と運動のルールを共有し、過剰なご褒美や餌やりを避けることが重要です。
  • 健康状態のモニタリング
    定期的に動物病院で健康診断を受け、適切なアドバイスをもらいましょう。

失敗しやすい原因と対策

1. カロリー管理の不徹底
ダイエット後も食事量を増やしすぎるとリバウンドします。カロリー計算を徹底しましょう。

2. 運動不足
日々の運動を怠ると体重が増加しやすくなります。スケジュールに運動時間を組み込みましょう。

3. 過剰なおやつ
与えすぎたおやつは体重増加の原因になります。低カロリーのおやつを選び、適量を守りましょう。あげたい衝動を抑える忍耐力を持ってください。愛犬の長寿と健康のためですヨ!

まとめ

犬のダイエット後の体重維持は、飼い主の責任です。特にダイエット終了直後はリバウンドのリスクが高いため、細心の注意を払いましょう。

カロリー管理、バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な体重チェックを組み合わせることで、犬の健康を守り、長く幸せな生活を提供できます。この記事を参考に、あなたの愛犬が理想の体重を維持できるよう努めてください。

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この記事の著者

三好 美佐子

野犬だった「あられ」、保護施設にいた「しんのすけ」との生活7年め。甲斐犬、ジャックラッセルテリアの養育難度の高さに必死にしつけや犬の栄養を学ぶうちに、動物の真の健康と幸せを深く探求するように・・・。金融機関での勤務歴35年、「社会貢献と幸せな消費が結びつく意義」に賛同する同僚たちに支援される形であらしん堂をはじめました!

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