子犬の栄養と食事:月齢別の成長と最適なフードの選び方

初めての愛犬との生活の場合、子犬の栄養やごはんはどうしてよいか悩む人が多いでしょう。子犬の時期は短いけれども、非常に大切な時期です。正確な知識を身につけて、元気な成犬に育てましょう。
今回の記事では、子犬の月齢ごとの成長段階や必要な栄養素、適切なフードの選び方について詳しく解説します。
大型犬・中型犬・小型犬の成長の違い
まずは、犬の大きさ別に、いつまでが子犬(成長期)かを把握しておきましょう。
- 大型犬(成犬の体重25kg以上の犬種)
成犬になるまで約18〜24ヵ月かかる。成長が遅く、骨や関節の発達に時間がかかるため、カルシウムやグルコサミンを豊富に含むフードが重要。
- 中型犬(成犬の体重が10~25kgの犬種)
成犬になるまで約12〜18ヵ月。成長スピードは大型犬と小型犬の中間。バランスの取れた栄養と運動量の管理が必要。
- 小型犬(成犬の体重が10kg未満の犬種)
成犬になるまで約9〜12ヵ月。成長が早く、エネルギー消費が激しいため、高カロリーで消化しやすいフードを選ぶ。
月齢別の成長段階と必要な栄養
子犬の成長は驚くほど速く、適切な栄養を与えることが健康な成犬へと成長する鍵となります。月齢ごとに異なる栄養ニーズを理解し、最適なフードを選びましょう。以下、成長段階ごとに必要な栄養とポイントを説明します。生後月齢は目安として中型犬のものを記載しています。
●授乳期:免疫力向上期(生後0〜1ヵ月)
- 成長段階:母乳または代用ミルクを必要とする時期。免疫力を向上させる大切な時期。
- 必要な栄養素:高タンパク、高脂肪の栄養を含む母乳または子犬用ミルク。抗酸化成分、ビタミンC・E。
- ポイント:母犬がいる場合は自然な授乳を推奨。母犬がいない場合は専用ミルクで代用し、免疫サポート成分が含まれるフードを選ぶ。
●離乳期(生後1〜2ヵ月)
- 成長段階:固形食への移行が始まる。
- 必要な栄養素:高タンパク、高カロリーで消化しやすいフード。
- ポイント:離乳食(ぬるま湯でふやかした子犬用ドライフード)を与え、徐々に固形フードへ移行。
●骨格の成長期(生後2〜6ヵ月)
- 成長段階:筋肉や骨が急激に成長。
- 必要な栄養素:カルシウム、リン、タンパク質、DHAなど脳の発達を助ける成分。
- ポイント:子犬用の総合栄養食を選び、1日3〜4回に分けて与える。
●体格形成期(生後6〜9ヵ月)
- 成長段階:体格がしっかり形成される。
- 必要な栄養素:適切なタンパク質、良質な脂肪、バランスの取れたビタミン・ミネラル。
- ポイント:成犬に向けた体作りのために、バランスの良い食事を心がける。
●関節サポート期(生後9ヶ月以降)
- 成長段階:関節の健康を意識する時期。
- 必要な栄養素:グルコサミン、コンドロイチン、オメガ3脂肪酸。
- ポイント:関節サポート成分が含まれたフードを選び、運動量に注意する。
子犬に必要な栄養素と与えるフードの種類
子犬の健康な成長に必要な栄養素をまとめると、以下の通りです。
- タンパク質
筋肉や臓器の発達をサポート。 - 脂質
エネルギー源となり、皮膚・被毛の健康を維持。 - カルシウム、リン
骨と歯の発育に不可欠。 - DHA、EPA
脳や視力の発達を促進。 - ビタミン、ミネラル
免疫力向上や健康維持に貢献。 - 炭水化物
適量を摂取することでエネルギーを補給。
子犬に与えるフードの種類には、以下のようなものがあります。ここでいうフードとは、栄養バランスが計算され、それだけで十分成長できる総合栄養食をさしています。
- ドライフード:栄養バランスが取れており、歯の健康にも貢献。
- ウェットフード:水分補給ができ、嗜好性が高いが、歯垢がつきやすい。
- 手作り食:栄養管理が難しいため、獣医師と相談しながら取り入れること。
手作り食は、相当の栄養知識と素材選択、調理方法のスキルが必要なため、初めて愛犬を迎える方にはかなりハードルが高く、間違えると成長や健康を阻害するためお勧めしません。
子犬のためのフードの選び方
子犬=成長期の犬用と銘打って、各メーカーから専用のフードが販売されています。それらのなかからより良いものを選ぶポイントを以下に挙げます。
総合栄養食を選ぶ
「総合栄養食」と記載のあるものを選ぶことで、必要な栄養素をすべて摂取できます。それを担保する制度として、ペットフード公正取引協議会の試験を通ったフードに「総合栄養食」の表示が認められています。
総合栄養食の知識についてはこちらの記事をご覧ください。
犬の健康を考えた総合栄養食の選び方とポイント
添加物・保存料の少ないものを選ぶ
内臓に無用な負担をかけず、長生きしてもらうためには、無添加でナチュラルな原材料を使用したものを選びましょう。添加物についての知識はこちらをご覧ください。
犬の健康を守るために!危険な人工添加物とその影響
消化しやすい原材料を使用しているかチェック
穀物不使用(グレインフリー)や消化しやすいタンパク源(鶏肉、魚など)が含まれているか確認。
信頼できるブランドを選ぶ
犬のフードメーカーの信頼とは、会社の規模や知名度でははかれません。使っている素材や、成分表の書き方でメーカーの姿勢が分かります。詳しくは、具体的にメーカー比較したこちらの記事を読んでみてください。
まとめ
子犬の成長において適切な栄養とフード選びは非常に重要です。月齢ごとの成長段階に応じた栄養バランスを意識し、質の高いフードを与えることで、健康で元気な成犬へと成長させましょう。
なお、子犬のうちのおやつは、いつでも何でもOKというわけにはいきません。次回の記事では子犬のおやつについて説明します。
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